「素材を整理して」「このタイムラインを書き出して」。編集ソフトに、AIを通して言葉で作業を頼めるようになってきました。
Blackmagic Designが2026年9月8日に発表したDaVinci Resolve 21.1では、Claude、Claude Code、ChatGPT CodexなどのAIアシスタントとの連携が追加されています。対象は有料のDaVinci Resolve Studioです。
公式発表に挙がるのは、プロジェクト解析、素材整理、設定変更、ハイライト編集、不要クリップの除去、バッチレンダリング。Premiereを中心に使っている人にとっても、「編集のどこをAIに任せるか」を考える材料になります。
1.まずは、素材をどう整理するか考えてもらう
撮影日やカメラごとに素材が散らばっていると、編集前の整理にも時間がかかります。
そこで最初に試したいのが、プロジェクトを調べて整理案を出してもらう使い方です。たとえば、こんな頼み方が考えられます。
「このプロジェクトの素材を確認して、整理する案を出してください。まだファイルやタイムラインは変更しないでください」
これは動作確認済みの指示ではなく、試すときの依頼例です。どこまで情報を取得できるかを見て、提案の内容を確かめます。
整理を進めるときは、「撮影日で分ける」「インタビューと差し込み映像を分ける」など、基準を先に伝えます。分類の目的が決まっていると、出てきた案を採用してよいか判断しやすくなります。
2.繰り返す書き出しをまとめて頼む
複数のタイムラインを納品する仕事では、書き出し設定の確認やファイル名の入力が繰り返し発生します。
バッチレンダリングを試すなら、次の4点を先にメモしておきます。
- 対象のタイムライン
- 解像度などの出力条件
- ファイル名
- 保存先
「何を、どの条件で、どこに出すか」をそろえてから依頼する形です。出力先はテスト用に分け、既存の納品データを上書きしないようにします。
出来上がったら、ファイルがあるだけで完了にせず、尺・映像・音声を再生して確認します。書き出しを任せた後に何を確認するかまで決めておくと、使える工程になります。
3.長い動画のハイライト候補を出してもらう
公式発表には、長い素材からハイライトを作る例も出ています。
ここで先に伝えたいのは、「誰に見てもらう動画か」「どの話題を残したいか」です。商品紹介と講座の切り抜きでは、選ぶ場面が変わります。
候補が出たら、前後を切っても意味が変わっていないか、話がつながっているかを確認します。選んでもらうところまでを任せ、最終的に残す場面は自分で見て決める使い方が考えられます。
不要クリップの除去も対応例にありますが、タイムラインから外すことと、元の素材を削除することは別です。最初の試用では削除を頼まず、確認できる作業から始めるのがよいと思います。
試すなら、本番案件とは別の小さなプロジェクトで
この機能にはStudioライセンスが必要です。(公式サポートのStudio 21.1更新案内より。プレスリリースには版の区別がありません)無料版のダウンロード案内を見て、AI連携も無料だと考えないようにしてください。AIサービス側の必要プランや料金、接続方法は、利用する環境の公式案内で確認が必要です。
この記事は公式発表をもとにした紹介で、実機レビューではありません。接続画面の操作手順は未確認のため、ここでは載せていません。
試すときは、外部AIに渡してよい素材で小さな検証用プロジェクトを用意します。まずは解析と提案、次に確認した範囲だけの変更。完成した映像の出来に加えて、準備や確認にかかる手間も見ます。
いきなり編集全体を任せなくても、素材整理や書き出しなど、毎回時間を取られる作業を一つ減らせれば使い道があります。自分の編集で繰り返している工程から、試す対象を選んでみてください。
出典
Blackmagic Design公式発表(2026年9月8日)
https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20260908-03
公式サポート(DaVinci Resolve Studio 21.1の案内)
https://www.blackmagicdesign.com/support/family/davinci-resolve-and-fusion
Studio製品情報
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/studio