動画の修正を頼むとき、「もう少しテンポよく」「ここを目立たせて」と伝えていませんか。
方向性は伝わっても、編集する人は、どの場面をどう変えるかで迷うことがあります。修正依頼は、感想に場所と目的を添えると、次にする作業が見えやすくなります。
今回は、動画を発注する人や、社内で編集を分担する人向けに、修正メモの書き方を整理します。
1.最初に、どの動画を見ているかを書く
同じ企画でも、初稿と修正版では映像の並びが変わります。「30秒のところ」だけでは、違う場面を直してしまうかもしれません。
メモの冒頭に、確認したファイル名や版を付けます。
例:商品紹介_v02.mp4を確認。以下の時刻は、この動画の再生時間です。
これは説明用の架空のファイル名です。実際の依頼では、相手が同じ動画を開けるかも確かめてください。未公開の素材を誰でも見られるリンクにする必要はありません。
2.時刻と、直したい対象を組み合わせる
短い修正なら一つの時刻、場面全体の修正なら開始と終了を書きます。さらに、「字幕」「声」「BGM」「右上のロゴ」のように対象を絞ります。
「00:18の字幕」だけでも探しやすくなりますが、「00:18〜00:22、画面下の商品名」と書けば、何を見てほしいかがより明確です。
Frame.ioの公式ヘルプでも、特定の時刻に付けるコメントと、開始・終了を指定する範囲コメントが案内されています。専用ツールを使わない場合も、同じ情報をメモに残せます。
なお、ここでの00:18は「0分18秒」という意味です。フレーム単位の指定が必要な作業では、表記方法を担当者と合わせておきます。
3.「どう変えるか」と「なぜ」を一緒に書く
次の二つを比べてみてください。
- もう少しテンポよくしてください
- 00:05〜00:08の無言の間を短くしたいです。冒頭で商品の使い方に早く入りたいので、動作が分かる範囲で詰めてください
後の例なら、場所、変更内容、目的がそろっています。何秒にするかまで決められなくても、編集者が判断するための材料になります。
逆に、「0.5秒にして」と細かく指定しても、目的が分からないと別の場面とのつながりを判断しにくくなります。数字だけでなく、残したいものも伝えます。
4.確定した修正と、相談を分ける
誤字の訂正と、「BGMを変えたほうがよいか」という相談を同じ書き方にすると、どちらも変更指示として受け取られるかもしれません。
メモに「修正」「相談」「確認待ち」を付けるだけでも区別できます。
- 修正:00:18の商品名を、確認済みの表記に変更
- 相談:00:30から声が聞き取りにくく感じる。BGMを下げる案で改善できるか
- 確認待ち:価格表記は担当者の回答後に確定。今は変更しない
複数人で確認する場合は、相反する意見を整理してから渡します。「文字を大きく」と「画面をすっきり」の両方があるなら、何を優先するかも一緒に決めます。
5.修正版は、実際の動画を再生して確認する
「対応しました」という返事だけで、確認済みにしないことも大切です。修正版を開き、指定した内容になっているか、前後のつながりに問題がないかを見ます。
尺が変わると、初稿の時刻はずれます。古い時刻だけを頼りにせず、商品名や場面の内容も手がかりにします。追加の依頼には、新しく確認した版と時刻を書き直します。
そのまま使える修正メモ
確認した版:
時刻・範囲:
対象:
変更してほしいこと:
理由・残したいこと:
区分(修正/相談/確認待ち):
最初から長い指示書を作る必要はありません。まず一つの修正を、この形で書いてみる。相手が動画を開いたとき、同じ場所を見て、次の作業を判断できるか。その確認が、やり取りを減らす第一歩になります。
動画の制作を外に頼む場合の流れは、福岡の動画制作・映像制作のページにまとめています。
参考:Frame.io「Commenting on your media」(2026年10月16日確認)
https://help.frame.io/en/articles/9105251-commenting-on-your-media