AIで副業を始めたいけれど、候補を調べるうちに何から手を付ければよいか分からなくなる。そんなときは、候補を増やす前に「誰に、何を一つ渡すか」を書いてみてください。
今回は、できる作業を一つ選び、AIと出品文の下書きを作るまでの手順を紹介します。収入が得られることを保証する方法ではありません。まず、自分が責任を持って提供できる内容を確かめるための準備です。
1.使える時間と、今できる作業を書く
最初に、次の3つをメモします。
- 1週間に使える時間
- 自分で仕上がりを確認できる作業
- まだ対応できない作業
「AIが作れる」と「自分が品質を確かめて渡せる」は分けて考えます。たとえば文章を整える仕事なら、意味が変わっていないか、名前や数字が正しいかを自分で確認できることが大切です。
過去の勤務先や顧客の資料を、そのまま練習用に使う必要はありません。まずは自分で用意した架空の文章など、外部サービスへ入力してよい材料を使います。
2.相手と完成品を、小さく決める
「文章の仕事をする」だけでは、作業量が見えにくいので、対象を絞ります。
たとえば説明用の案として、「イベントの告知文を持っている人に、300字以内に整理した文章を1案渡す」と決めます。日時や場所などの事実は依頼者が用意し、こちらは読みやすく整理する範囲にします。
この例に需要があるかは、別途調べる必要があります。AIがもっともらしいサービス名を付けても、買う人がいる証拠にはなりません。
3.AIには、出品文の材料と範囲を渡す
Claudeの公式資料では、欲しい出力や制約を具体的に伝え、必要な背景も説明する方法が案内されています。出品文なら、文章の雰囲気だけでなく、提供できる範囲を先に渡します。
依頼文の例は、次のとおりです。
「イベント告知文を整理するサービスの検討用下書きを作ってください。対象は、日時・場所・内容が決まっていて、元の文章を用意できる人です。渡すものは300字以内の文章1案。新しい情報の取材、画像制作、投稿代行は含みません。サービス名、対象者、提供内容、依頼時に必要な材料の順に書いてください。実績や資格、売上を作らず、価格・納期・修正回数は未決定として本文と分けてください」
これは本稿の説明用に作った依頼例です。実際に受注した内容や、AIの実行結果ではありません。
4.出品する前に、見本を一つ仕上げる
架空のイベント情報を使い、自分でも同じ条件で見本を作ります。AIへ依頼する時間だけでなく、読み直しや手直しにかかった時間も記録します。
確認したいのは、次の点です。
- 元の情報を落としたり、勝手に足したりしていないか
- 読んだ人が日時・場所・参加方法を見つけられるか
- 指定した字数や納品形式に収まっているか
- 修正を頼まれたとき、どこまで対応できそうか
仕上げられなければ、対象の文章を短くするなど、範囲を見直します。見本を作れたとしても、売れることまで確認できたわけではありません。
5.条件を決めてから、公開を判断する
作業時間が見えたら、価格、納期、修正の範囲、受け取る材料、納品方法を決めます。利用する販売先の手数料や出品条件も、その時点の公式情報で確認します。
AIが書いた「何度でも修正」「最短即日」「満足度100%」などの表現は、自分が約束できる根拠がなければ採用しません。未決定の項目や、仮の例が残ったまま公開しないよう、最後に本文を読み直します。
今日の一歩は、サービスを何個も出品することまで広げなくて大丈夫です。「誰に何を渡すか」の一行と、見本一つを作るところから始めてみてください。準備できたものを見れば、何を練習し、何を調べればよいかが具体的になります。
参考:Claude公式「Prompting best practices」(2026年10月18日確認)
https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/prompt-engineering/claude-prompting-best-practices