長い講座動画や操作説明で、「必要なところだけ見直したい」という人に役立つのがチャプターです。動画の説明欄に時刻と見出しを並べると、見たい場面へ移動しやすくなります。
AIに手伝ってもらうなら、時刻付きの文字起こしから、話題の切り替わりと短い見出しの候補を出してもらう方法があります。時刻のない台本から、それらしい開始時刻を作らせないことがポイントです。
この記事はYouTube公式ヘルプをもとにした手順の提案です。特定の動画で試した結果や、再生数が伸びた事例ではありません。
1.公開する動画と同じ版の文字起こしを用意する
対象は、自分が管理し、AIに渡してよい動画にします。顧客名や非公開の会議内容が含まれる場合は、そのまま外部サービスへ入れず、利用するAIに渡せる範囲を先に確認してください。
YouTubeでは、字幕のある動画の説明欄から「文字起こしを表示」を開けます。文字起こしの行を選ぶと、対応する場面へ移動できます。
チャプター案の材料には、開始時刻が分かる文字起こしを使います。手元の字幕データを使う場合も、編集前の動画のものではないか確かめます。冒頭を切ったあとに古い時刻を使うと、後ろの章もずれてしまいます。
時刻が用意できない場合は、まずAIには見出し案だけを頼み、開始位置は動画を見て決めます。
2.AIには「見出し」と「元の時刻」を一緒に返してもらう
依頼文の例です。実際の動画に合わせて、章数の目安は調整してください。
以下は、公開予定の操作説明動画の文字起こしです。
話題が切り替わる場所を選び、チャプター案を3〜6個出してください。
各案には、元データにある開始時刻、短い見出し、その位置を選んだ根拠の一文を付けてください。
時刻を計算や推測で作らず、元データにない時刻は「要確認」としてください。
動画にない内容や、説明していない効果を見出しに足さないでください。
最初の章は00:00から始める前提で、冒頭の内容に合う見出しを考えてください。
「分かりやすい目次にして」だけでは、どの発言を根拠に区切ったかが残りません。根拠の一文も受け取れば、元の動画で確かめる場所を探しやすくなります。この指示を入れても正しい時刻が保証されるわけではないため、次の再生確認が必要です。
3.章の頭から見て、操作に追いつけるか確かめる
戻ってきた時刻を一つずつ開き、少し前から再生します。
- 見出しに書いた話題が、実際にそこで始まるか
- 「ここを押します」の前に、何の画面か分かるか
- 操作に必要な準備や注意が、前の章に取り残されていないか
- 見出しが、その区間の内容を言い過ぎていないか
たとえば説明用の例として、「書き出し」という章から見始めた人が、いきなり保存ボタンの画面に飛ぶとします。保存先や画質を決める説明がその前にあるなら、章の開始位置を手前にするか、見出しの付け方を考え直します。
会話の区切れ目と、見る人が作業を始めやすい位置は、ずれることがあります。文字起こしだけで決め切らず、画面も見て調整します。
4.YouTubeの条件に合わせて説明欄へ入れる
公式ヘルプにある手動チャプターの条件は、次の3点です。
- 最初の時刻を00:00にする
- 時刻を早い順に、3つ以上並べる
- 各チャプターを10秒以上にする
最後の章も、動画の終わりまで10秒以上あるかを確認します。章を増やすためだけに、ひと続きの操作を細かく分ける必要はありません。
内容が決まったら、YouTube Studioの「コンテンツ」から対象動画を開き、「説明」に時刻と見出しを入れて保存します。手動のチャプターを追加すると、その動画の自動生成チャプターは無効になります。
チャプター機能を使えない場合は、公式ヘルプが案内する上級者向け機能の利用資格も確認してください。
5.保存後は、視聴する画面で開き直す
説明欄の入力だけで終わらせず、動画の視聴画面で各章を選びます。狙った場面に移動するか、見出しだけでも何を説明する区間か伝わるかを確認します。
まずは、すでに公開している長めの操作説明を1本選ぶところから。AIに候補を出してもらい、見る人がその章から作業を始められるかを再生して確かめる。ここまでを一組にすると、使える目次に仕上げやすくなります。
参考:YouTube公式ヘルプ(2026年10月11日確認)
動画のチャプター
https://support.google.com/youtube/answer/9884579?hl=ja
動画の文字起こしを表示する
https://support.google.com/youtube/answer/15930243?hl=ja