AIで会社のサイトを作ったあと、文章の言い回しが気になっていませんか。自然な日本語に直すことも大切ですが、その前に確認したいのが「書いてあることを、本当にやっているか」です。
サイト原稿の見直しでは、「見積・日程調整を自動化」と書いてあるのに、実際には自動化していない箇所がありました。相談手段もZoomと書かれていましたが、実際に使うのはGoogle Meetでした。
その後、相談の手段は Zoom に変えました(2026年10月13日 追記)。
こうした違いは、言い回しを整えるだけでは直りません。事実、見出し、説明の順で見ると、何を直すべきかを整理できます。小さな会社やお店のサイトでも使える確認手順をまとめます。
1.まず「本当にやっていることか」を確かめる
最初に見るのは、サービス内容、料金、相談方法、納品物、対応日数、実績です。どれも、お客さんが依頼するかどうかを決める情報です。
「見積・日程調整を自動化」という一文があれば、依頼する人は、その仕組みがすでに動いていると受け取る可能性があります。相談方法の違いも、予約後の案内と食い違えば混乱のもとになります。
こうした箇所は、文章として自然なので読み飛ばしやすいところです。AIに「誤りはない?」と聞くだけでは、社内の実態までは確かめられません。担当者や運用の記録と照らして、一つずつ確認します。
確認できない数字や実績は、ひとまず公開用の文章から外します。実施済みのことと、これから取り組みたいことも分けて書きます。
2.見出しだけ読んで、目的の情報にたどり着けるか
事実を確認したら、次は見出しです。ページの本文を隠して、見出しだけを順に読んでみます。
「料金を知りたい」「何が納品されるか知りたい」「どこまで頼めるか知りたい」。そう思って開いた人が、迷わず探せるでしょうか。
たとえば、次のような言い換えがあります。
- 「頼むと、手元に残るもの」→「納品物」
- 「できること」→「サービス内容」
- 「やらないこと・前提」→「対応範囲とご注意」
必ずこの言葉に変える必要はありません。大切なのは、見出しを解釈しないと中身が分からない状態を減らすことです。料金や問い合わせ先のように、探しやすさが重要な場所は、慣れた言葉が役立ちます。
3.格好のよい一文より、頼める内容を具体的にする
文章の締めに、印象に残る一文が置かれていることがあります。ただ、それだけではサービスの説明にならない場合があります。
たとえば「安心のサポート」という言葉があっても、連絡方法や対応時間が分からなければ、お客さんは頼み方を判断できません。
説明を足すなら、「どの方法で相談できるか」「どこまで対応するか」「追加料金が発生する条件は何か」を、実際の運用に合わせて書きます。まだ決まっていない内容を、文章を整えるためだけに補ってはいけません。
判断の目安は、その一文を読んで、依頼する人の疑問が一つ減るかどうかです。
4.AIには、表現と事実を分けて直してもらう
修正を頼むときは、たとえば次のように伝えます。
「見出しを、初めて読む人にも分かる言葉にしてください。料金、数字、サービス内容、対応範囲は変更しないでください。事実確認が必要な箇所は、本文を補わず別に一覧にしてください」
返ってきた文章は、元の文章と並べて確認します。読みやすくなったかに加えて、約束や条件が増えていないかも見ます。トップページと各サービスページで、説明が食い違っていないかも確認したいところです。
公開前に整えたいのは、きれいな文章だけではありません。「何を頼めるか」「どんな条件か」が、実際の仕事と一致して伝わる文章です。事実、見出し、具体的な説明の順で見ると、直す場所を見つけやすくなります。